株式会社Groのりょうすけです。
僕は2018年現在で6年間とび職の仕事をしています。
6年間もきつい足場の仕事を続けていると本来めちゃめちゃきついはずの仕事内容にも慣れて、仕事が終わってからジムにトレーニングしに行けるほどになりました(笑)
慣れって良い意味でも悪い意味でも恐ろしいです。
この記事では、実際に僕が経験してきた「きつい仕事内容」と「給料」を包み隠さず大暴露していきます!
とび職のきつい仕事内容
鳶職と言えばどんな仕事内容を思い浮かぶでしょうか。多分「きつい」の言葉が思い浮かぶんじゃないでしょうか。
はい、その通りなんです(笑)
本当にきついです。何がきついってめちゃめちゃ体力を使います!
鳶職人になった当時は筋肉痛で入浴時、手をあげて頭が洗えないくらいでした(笑)
手元の作業
始めたての頃はひたすら足場組み立ての補助作業ばかりです。
指示された材料を、指示された数ひたすら配り続けます。
中には一つ10キロ以上の材料もあり、肩に担いで運ぶことになるので肩がしばらくの間かなり痛いです。
鉄の材料を高さ4メートル程の高さまで投げることもあり、コントロールが悪いと材料を投げた先の相手の手元まで届かず、材料が落下し物を壊す可能性や誰かが怪我をする可能性があるので、上で受け取る人に向かって正確に材料を投げるコントロールが必要になってきます。
時には高さ5メートルほどの高さから10キロ以上の材料をキャッチすることもあり、材料の重さと高いところから落ちてくる時の加速で、腕や足に瞬間的ですがかなり大きな衝撃がくるので、この作業だけで始めたての頃なら1時間で次の日の筋肉痛確定です(笑)
材料は重たく勢いのある状態でのキャッチになるので、材料の掴み所が悪ければ指や腕を怪我をすることもあるので集中力が必要ですね。手元の作業に慣れてきた頃は怪我をしやすいので要注意!
キャッチする自信がない時は素直に「この高さはきつい」と言うことが大切になってきます(笑)
無理をした結果、手の甲の骨にひびが入り1ヶ月働く事ができなくなったこともありました。
手元の作業は、臆病さと集中力が必要になり、今まで使うことのなかった筋肉をたくさん使うので最初は結構きつい作業になるかもしれません。
組む、解体する作業
慣れてくると足場を実際に組む、解体する作業がメイン作業です。
毎回現場ごとに足場を組む建物の形が違うので世界に一つだけの専用足場を組みます。
時間配分から手元の子への指示などを行うのでとっさに判断する力が必要です。
組む作業ができるようになると、一人前として認められ「親方」として子方に指示を出す立場になるので、より仕事にやりがいを感じるようになります!
中間作業
高さのある建物の足場を組み立てる時は、「手元」と「足場の組み立て者」の間に、材料荷揚げの中継の役割が必要になってきます。
手渡しでも、材料を上手く投げても、絶対に材料の受け渡しができないときがあって、中間のポジションになった時には腰の手すりに体を預けて、少し足場の外に体を乗り出すような体勢になる必要があり、体を少し乗り出した状態で重さ10キロ以上の材料を上に上げることになるのでかなり力を使うポジションです。
足場の高さに怯え、腰に体重を預けずに腰の引けた状態で中間作業をする新人とび職人をたまに見かけますが、腕を伸ばし切った状態で足場材を上に上げるのって、ベテランの鳶職人でもしんどいので楽するコツは腕を曲げて踏ん張りを聞かせることですね!
天候問題
鳶職の仕事はほとんどが外での仕事で、天候に左右されやすいんですよね。
足場は工事を進める上で、なくてはならないもので沢山の職人さんが利用することになります。
なので「この日に足場を組む!」と決まった日には、工事全体の作業が大幅に遅れることのないよう、どんな天候だろうと組まなければいけないです。
ただし解体作業の場合、工事の一番最後に現場入りすることが多いので、他の職人さんに迷惑をかけることがないので、天候によっては後日に流れることもあります。
晴れの日
春、秋は快適です。ぽかぽか太陽の下で気持ちよく仕事ができます。
夏は地獄です。気温が熱い、材料が熱い、蚊がたくさんいる、とにかくイライラする季節です(笑)
熱中症にかかりやすい環境下での仕事になるので、体調管理に気をつける必要があります。
冬はとにかく寒い。ただ動き出せば汗かくくらい温まります。あとは屋根にしもが張っていて登るとツルツルでかなり危険です。
雨の日
テンションダダ下がりです。夏はカッパを着ても蒸れてベタベタになり、冬は寒さでカラダがあまり動かなくなります(笑)
冬の雨の日に全身ベタベタで体が硬直し始め、つらすぎて何度足場の上から落ちわざと怪我をして帰ろうとしたか、数えきれないくらいです…
どの季節にも着替えを用意することで、厳しい外での労働を少しでも快適に過ごすことができます。
先輩の言うことは絶対
少し昭和チックなんですが、先輩の言うことは絶対に聞く風習があります(笑)
パシられるのは当たり前で、時には理不尽なことをされることもあり、足場屋の世界は縦関係がかなり厳しめです。
ただ面倒見がよく素直で人情味があり温かい人ばかりで、理不尽な人でも嫌いになれない人ばかりですよ!
体が資本。怪我をすれば働けなくなることも
鳶職は健康的な体だからできる仕事だと僕は思っています。
怪我をすれば働けず、歳をとれば体力的にきつく体への負担は大きすぎます。
足場から転落して亡くなられた方を6年間で2人見てきました。
作業中は安全を第一にして常に将来のことを考えながら毎日を過ごしていくことが大切です。
50歳以上の鳶職人を何人か見てきましたが安い給料で働き、体力不足を若い職人にナメられる場面を見てきました。
将来苦労しないために、独立を目指して現場に出なくてもいい環境をつくる、もしくは転職、別の収入をつくっておくことが大切です。
おすすめ記事:【鳶職】危険な事故と隣り合わせ?!今までの事例と事前回避方法
現役鳶職人の給料発表!
人の給料って気になりますよね。僕はすごく気になるタイプです(笑)
働くかの大きな判断材料になりますもんね。
そこで鳶職人のリアルな給料の実態を大暴露します!
結論からと言うと僕の鳶職としての収入は月に約40万円ほどです!年収にすると480万円くらいですか。
僕は今23歳なので金額だけで言えば同年代よりは多いと思います。
年収480万円までの過程を暴露
15歳の時に鳶職人になり手元をしていた時は月収20万円で毎日朝6時半から夜9時まで働いていました。
当時は気づきませんでしたが超ブラック企業ですよね(笑)
それから3ヶ月後月収22万円に上がって初めて給料が上がった喜びは今でも忘れません!
それから1年、実力はついていっているのに一向に給料が上がらず納得がいかず仕事を辞めました。
1年後、戻ってきて欲しいと言われまたまた鳶職人に!
この時18歳で、一気に月収30万円まで上がりました。
そこからも順調に給料は上がっていき月収35万円になったのが20歳の時です。
ただ月収35万円からは一向に収入が上がらずまた鳶職を辞めました。
1年間営業の経験をして15歳からずっとお世話になっていた会社に値段交渉をして協力会社としての関係で月収40万円稼げるようになったのが22歳の時です。
実力に自信があるなら値段交渉、駆け引きは凄く使えるのでぜひ試して見てください!
現状維持はつまらないので僕もまた近々値段交渉しようと思います!
おすすめ記事:鳶職で給料を上げる方法を公開!どうせなら収入増やしたいでしょ?
親方として現場に出ると給料は上がる
先ほど僕の給料が月40万円前後と書きましたが、この記事を書いてから3ヶ月がたった今収入を以前より5万円〜10万円増やすことに成功したので、そのことについて少し詳しく書いていこうと思います。
実は僕は長い間「親方」として現場に出ておらず「子方」として1年ほど現場に出ていたんですが、目標達成の為にはもっと稼がなければ!と思いまた親方として現場に出ることにしました!
親方と子方では、仕事内容も大きく変わってきて責任も増すので収入の面でも大きく変わってくるのですが、実際には子方で給料が40万円というのは破格の金額だと思います(笑)
というのも僕は個人事業主として仕事をしており、自ら値段交渉をして現場に出ているので会社側に大きくピンハネされることなく自分に入ってくる利益を増やしているからなんです。
社員で子方として現場に出ているなら、給料は良くても30万円ほどじゃないでしょうか!
まあ子方として現場に出るのは精神的にかなり楽だったんですが、「どうせ同じ時間を過ごすのならきつくてもいいからもっと稼いでおくか。」と思い親方で現場に出ることにして、月の給料は50万円前後まで上げることに成功しました!
親方として現場に行くのと同時進行で、若い子の人材育成にも大きく協力することになり、そこで価値も生まれて5万円〜10万円アップしたということです。
体力的にはきついですが若いうちに稼げるだけ稼いでおこうと思います!(笑)
おすすめ記事:鳶職人が考える!初心者が最短で月収50万円にする方法
最後にまとめ
鳶職の仕事は天候の影響を受けやすく、高所での作業になるため体調管理をしっかりして事故を予想し事前に防ぐことが大切です。
仕事内容はきつい鳶職ですが20代前半からでも月40万円稼げるところは魅力的なんじゃないでしょうか。
もし今の会社がなかなか給料を上げてくれないようなら転職をおすすめします!
建設業界は人手不足で困っている会社が多く、会社的には辞められるくらいなら給料を上げてでも会社に居て貰う方がメリットありますからね。
それでも給料を上げてくれないなら、実力不足か社長がよっぽどケチで周りが見えていないかだと思います。
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