株式会社Groのりょうすけです。
ネットで「鳶職」と検索すると5ちゃんねる(旧2チャンネル)で「鳶職は底辺だ」なんてボロクソに書かれているのを目にします。
僕自身15歳から鳶職人として何年も働いているので、鳶職が「悪」みたいな書かれ方は良い気持ちにはなりません。(細かく言うと僕の職業は鳶職のうちの一つ、足場屋です)
ですが大多数の人に「鳶職は底辺」と思われているのは事実でもあるので、今回は現役鳶職人の僕がなぜ!鳶職が底辺扱いされるのか、実際に現場を見てきて感じたことを紹介していきます。
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低学歴
鳶職人といえば体力が必要な仕事の代表格であり、離職率が高いため学歴不問の求人が多く、来るもの拒まず学歴関係なしに就職できる特徴があります。
その為、鳶職の世界には最終学歴「中卒」の「低学歴」がゴロゴロいて、たまに「高卒」の人も見かけますけど「大卒」で鳶職やっている人は流石に見たことがないですね(笑)
まあ、鳶職の全体の95%くらいが中卒といっても過言じゃないかもしれません。
圧倒的、低学歴の住処になっているわけです。
高学歴の人たち曰く、学校で真面目に勉強もできなかったような奴らが社会に出て努力できるわけがない。くらいに思われているみたいなんですよね…
「努力ができない=底辺」てことなのかもしれません。
まあ、高学歴といっても5チャンネルに悪口書き込むようなごく一部の「自称高学歴」の人たちのこと何ですけど、それにしても5チャンネルの人たちにはほんと恐怖を感じます。
単純な力仕事
親方になれば人に指示を出したり、効率よく仕事を回すために頭を使って仕事をすることになるんですが、新人の頃なんかは重い材料をひたすら運ぶだけの単純な力仕事が作業のメインになります。
ぶっちゃけこの重たい材料を運ぶだけだったら、根性さえあればできちゃうんですよね。
筋肉も使うし、肩に材料を担ぐので赤く腫れることはあるんですけど、それらを全部我慢しちゃえばなんとかなります。
あくまで単純な力仕事なのは親方で現場に出る前のレベルの時なんですが、実際には鳶職の下積み期間中に退職してしまう人ばかりなので、鳶職の仕事は単純で誰でもできると経験の浅い元鳶職人が言ってるのかもしれないですね。
「単純作業=バカでもできる」のイメージからの、底辺ってことなんでしょうか。
ニッカポッカ
鳶職人がよく履いているダボダボしたズボンを「ニッカポッカ」と呼びます。
機能性に優れているのでニッカポッカは鳶職人に愛用されているのですが、昔のヤンキーが履いていた「ボンタン」にそっくりなのでイメージが悪いんでしょうか。
鳶職を底辺と叩く人たちからしたら、「ニッカポッカ=ヤンキー」ってことになっているのかもしれないですね。
ニッカポッカのダボダボした部分が威圧的に見えるのか、最近では現場での着用を制限してくる会社もあるくらいなので、やはりヤンキーがボンタンを履いていた時代を見てきた人たちにとってはガラが悪く見えているっぽいです。
僕は2018年9月現在で23歳ですが、今までボンタン履いてる人なんて見たことがないので「ニッカポッカ=ヤンキー」の悪いイメージは一切ありません。
今ニッカポッカは絶滅への道を辿っていってますが、今の僕くらいの世代が40歳とかになった頃には悪いイメージがなくなって、今よりニッカポッカを履く鳶職人が増えているかもしれないです!
態度やマナーの悪さ
鳶職って何かと態度が悪いことが多いんです。
例えば、コンビニの店員に対して敬語が使えなかったりや、初対面の人に自己紹介ができなかったします。
マナーで言えば横暴な車の運転の仕方や、道端で唾を吐くこともあれば平気でゴミを運転中のトラックの外に投げ捨てたりするんです。
僕も鳶職人ですが最低限、人に迷惑をかけない知識は身につけているつもりで、そういった人達を見ているとどうしても幼稚に感じてしまいます。
鳶職人の公共の場での態度やマナーの悪さは、正直「底辺扱い」されても仕方ないんじゃないでしょうか…
暴力的
鳶職に限らずガテン系によくあることなんだと思うんですけど、「〇〇がぱくられたって〜」といった風に職場の誰かしらの知り合いが警察に捕まったなんてことは、日常茶飯事でよくあることです。
理由は様々ですが、やられた側の気持ちを考えられない人は鳶職に多いのかもしれません。
そんな暴力的な人たちでも体力が求められる鳶職では、求人応募があれば高確率で採用するので鳶職人になるための門は広く、若ければ今までの経歴はあまり重視されず気性の荒い人が集まるのかもしれないです。
最後にまとめ
今回は鳶職が底辺と言われる理由についてでした。
5チャンネル(旧2チャンネル)でボロクソに言われている「鳶職は底辺」は、実際に現場に出て働いている僕から見てもあながち間違っていない気もしています。
もちろん鳶職人みんなが底辺と言われるような「常識」「マナー」を持っていない訳ではなく、ごく一部の鳶職人の評判の悪さが鳶職全体のイメージダウンに繋げているのです。
今後鳶職のイメージアップをするには、鳶職人になるための門を狭める必要があるのかもしれないですね。
まあ、人手不足の状況が今後も続いていくと思うのでなかなか難しい事とは思いますが、身近な場所だけでも「底辺」と呼ばれないため努めていこうと思います。
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